晴れ、ときどき海と山

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ほんの小さな世界をおすそ分け

day3 海は広いな大きいな(宇和島→日出)

今日の行程は、昨日通過した八幡浜市まで戻るところからスタートする。

 

 

さくっと自転車を分解し、宇和島駅5時27分発の特急宇和海八幡浜までワープする。

 

 

遠くの空が白み始め、太陽から逃げるみたいに星はそっと姿を隠す。

 

今日はどんな1日になるのかな。

 

 

朝焼けの八幡浜

 

港町の朝は静かだ。

 

静かなのに、もう生活が動き出している気配を感じる。



当然ながら開いているお店はない。

道を歩く人もいない。

家からテレビの音や話し声が聞こえるわけでもなければ、朝ごはんの匂いが届いたわけでもない。

 

そのとき、沖に浮かんだ漁船を見て気づいた。

 

漁業を営む人の1日はすでに始まっていて、その人たちの通り過ぎた足音が時間差で聞こえているのだと。

 

町全体が目を覚ますのは、もう少し後のことだろう。

 

自転車を止め、しばらく海を眺めていた。

 

目指せ四国最西端!

 

ここから旅路は佐田岬メロディーラインへと移る。

 

日本一細長い半島、佐田岬

 

その尾根を辿るように作られたのが、メロディーラインだ。

 

緩やかなアップダウンを繰り返しながら、道はだんだん高度を上げていく。

 

メロディーラインの名の通り、道路に音符マークが描かれている。

 

この区間アスファルトに特殊な加工が施されており、適切な速度で走れば、タイヤノイズが音階を紡ぎ、音楽が聞こえてくるという。

 

あくまで車で走れば、の話だ。

 

自転車だと何も聞こえなかった。

悲しい。

 

車が通るのを待って、音楽をおすそ分けしてもらう。

 

うーみは広いーな♪

大きいーなー♪

うん。ほんとに大きい。

いろんな景色を見せてくれるから、半島の先端に着くまであっという間だった。



駐車場からは2kmほどこんな道を歩き、岬を目指す。



そして、四国最西端到達!

最果ての地に自分の足だけで到達したと思うと、やっぱり気持ちが弾む。

 

しばらく散策したあと、フェリー乗り場に戻り、大分行きのフェリーに乗り込んだ。



旅の舞台は九州へ!

フェリーはおよそ1時間かけて九州に到着。

 

ここから大分、別府を抜け、日出まで快走する予定だった。

ここまでは天気が良かったのに。

はい。また雨に降られました。

 

気づけば土砂降り。

 

レインウェアを羽織り、目的地までノンストップで走り抜ける。

 

刺激的な1日でした。

 

いよいよ旅は4日目へ!

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